地図の上を歩く

カップルでオーストラリアにワーホリ中の旅好き二人が情報発信していきます。実際の経験や体験談を更新中★

恐怖…悪徳ファームの実態!【オーストラリア】

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ばんちゃ!ファーム生活中の僕たちですが、前回の記事ではファームの探し方について詳しく書かせていただきました。今回の記事では今一緒に働いているルームメイトの実体験を元に、悪徳ファームの実態について迫っていこうと思います…!

 前回の記事をまだ見ていない方はそちらも合わせどうぞ。

悪徳ファームとは?

オーストラリアには数多くのファームがありますが、全てのファームが優良ファームというわけではありません。なかには”悪徳ファーム”と呼ばれるファームが存在します。

悪徳ファームとは、一概に決まった定義はありませんが僕たちが思うに、主に以下のような状況に該当するファームのことです。

給料の未払い

その名の通り、働いた分の給料が支払われないことです。せっかく働いても場合によっては1ドルたりとも支払われないことがあります。

ペイスリップ(給料明細)が発行されない、キャッシュジョブ(現金払い)

セカンドビザ目的でファームで働く方が多いと思いますが、セカンドビザ申請時に必要なペイスリップが発行されないことです。またキャッシュジョブの仕事は税金未払いという違法行為のため、”実際に働いていたという証明”にはならないです。

仕事あるある詐欺

こちらはマネージャーやコントラクター(仲介人)等から「来たら仕事があるから大丈夫!すぐ働けるよ!」と言われて実際に行ってみると、本当は全く仕事がないといった状況です。なかにはウェイティング期間が無駄に長く、収入が無いなかレント(家賃)だけ支払わされるという最悪の状態になることも…

日本人が日本人を騙す!?

オーストラリアという異国の地にいると、やはり同じ日本人からの情報ってなんだか安心できますよね。ですがその情報が間違っている場合もあります!

悪徳ファームで働いている日本人の中には、そのファームのオーナーやマネージャーに、「他に日本人を入れてくれたら紹介料を渡す」と頼まれ、”お金に目がくらんだ日本人が日本人を騙す”ということが多々あります。

なぜオーナーやマネージャーたちが人を入れたがるのかというと、レント(家賃)代で稼いでいるからです。

オーナー側はレント代で稼げる、日本人は人を紹介することで紹介料がオーナーからもらえる。。。

こうして悪の循環が完成してしまうわけです。前回の記事で、日系サイトはお勧めしないといった理由はこちらに繋がります。

日系サイトには日本語で書かれた求人が多く掲載されていますが、これは悪徳ファームのオーナーやマネージャーが日本人を雇用するために日本人に翻訳を頼み、あたかも本当のような良い内容(偽った嘘の内容)で掲載し求人募集をしている場合があります。中には翻訳機で変換され、変な日本語訳のまま掲載されている場合もありますがこちらも基本的には怪しいかなと…

基本的に優良なファームというのは人気なので、わざわざ日系サイトに求人を出さなくても人が集まります。それなのに英語をわざわざ日本語に変換して求人を出しているということは…そういうことです。

【恐怖】友人カップルの悪徳ファーム体験談

今僕たちはミルデュラ付近のイチジクファームで働いています。そこで知り合ったルームメイトが日本人カップルで今働いているファームにたどり着くまで過酷なファーム生活を送ってきたそうです。以下はそんな友人カップルの体験談を綴っていこうと思います。

↓本人たちの目線で書いていきます。(僕たちの話ではないのでご注意を!)

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これは僕たちの恐怖の1ヵ月を綴った実話である。少々長くはなってしまうが、犠牲になる日本人が1人でもいなくなるようにとぜひ読んでいただきたい。

メルボルンでの出来事

僕は彼女と一緒に昨年の12月上旬、オーストラリアへワーホリに行くことに。僕たちは英語が苦手だったが、期待と不安でいっぱいのなかメルボルンへやって来た。到着後はお金を貯めつつセカンドビザのために語学学校も行かず、すぐファームで働くつもりだった。しかしメルボルンに知り合いもいない僕たちは確実なファームの情報を得ることが難しく、エージェントに聞いても「自分たちで探すように」とだけ言われてしまった。結果僕たちは”日本食レストランで働いている日本人から情報を聞こう”と考えた。

 

お金もほとんど無いなか僕たちは日本食レストランへ行き、ある一人の日本人女性スタッフに声をかけた。

僕:あの…僕たちファームに行こうと思ってるんですけど、何か良い情報とか知りませんか?

女性スタッフ:それなら私の友達がファームのオーナーと知り合いだから、もし良かったら、そこ紹介しましょうか?私も誘われたんですけど、留学目的でファームに行く気は無かったので断ったんですけど。

僕:ぜひそこ紹介しください!

そんなこんなで紹介してもらうことになり、連絡先を交換した。

 

すると後日その友達(友人M)からSMSで連絡が来た。メッセージ内容を見てみると、

そこには日豪プレスに掲載されたファームの詳細が送られてきていた。

【12月下旬頃からミルデュラでグレープのピッキング

【セカンドビザ・サードビザ取れます!】

【歩合制ですが、天気の関係等でピッキングができなかった時でも従業員の給料を守るシステムルールにのっとり施行しています!】(←今考えるともはや意味不明で怪しすぎる…)

アコモデーションはみんなでワイワイ楽しく過ごしています。カップルルームは週一人$170ずつ】

と、見た感じは良さそうな掲載内容だった。どれぐらい稼げるのか友人Mに尋ねてみると「1日$200前後は稼げる」と言われた。さらに「もしファームの状態が悪くなってみんなピッキングがあまりできなくなっても、うちの会社は新ルールの従業員を守る法律に従ってトップ20%の方が取った箱で時給から1箱分を計算しているので、最低時給は守られます」と安心できそうな内容も送られてきたのだ。アコモデーションの写真も送ってくれ、見た感じ綺麗で清潔な部屋だった。

 

ファームに向かう僕たち

12月中旬、不安ながらも他に当てもなかった僕たちは紹介してくれたミルデュラのグレープファームに行くことにした。オーストラリアへ来て間もなく英語も困難だった僕たちのために、友人Mはミルデュラまでのバスチケットの取り方や行き方を丁寧にSMSや電話で教えてくれた。

 

僕たちはミルデュラ行きのチケットを手に、夜行バスで向かった。着いたのは朝の6時。着いた旨を友人Mに伝えると「バス停で待ってたら、迎えが来るので」と言われた。しかし迎えは来ず…1時間以上待っても来る気配が無かったため再度友人Mに連絡した。すると「やっぱり迎えが行けなくなりました。住所送るのでそこまで歩いて行ってください。5分くらいで着くので」と返事が来た。(それなら自分たちで歩いたのに。もっと早く住所送ってくれよ…)

 

恐怖の宿にたどり着く

書かれた住所のアコモデーションへ行ってみると、マネージャーA(韓国人女性)はおらず、そこに住んでいる別の韓国人に部屋を案内された。部屋は送られてきた写真と違い、真っ暗でその建物自体は元病院として使われていたところらしい…少し恐怖を感じながらもマネージャーAに会うことができ、契約等についての話や手続き、ボンドも一人$300ずつ払った。実際住んでみるとそこは地獄のような空間で、

・日本語が分かる韓国人がスパイのように配置されており、安易に話ができない

・部屋のあちこちに監視カメラが設置されておりプライベートはゼロ

・ゴキブリの死体を部屋に置かれるという嫌がらせ

・彼女がトイレを誰かに覗かれ写真を撮られたかもしれないという恐ろしい事態

さらにグレープピッキングの仕事は2・3日後から始まるとのことだったため待ってみるが仕事はずっと無かったのだ。マネージャーAが韓国人ということもあり、そこに住んでいる韓国人だけレントを安く優遇されていたり仕事も無いくせに毎晩パーティーをしたりとその雰囲気だけで恐ろしかった。

 ある日本人男性との出会い

『僕たちは騙されてしまった…一刻も早くここを出なきゃいけない』

そう思っていた時アコモデーションの庭に、ある日本人男性を見つけた。情報が欲しかった僕たちは彼(Tさん)に話しかけてみることにした。Tさんはとても良い人で、さらに他の日本人カップルもそこにいた。今がとてつもなくヤバイ状態ということについて話し合い、彼らは唯一車を持っていたため、藁にもすがる思いで5人で出ていくことを決意しマネージャーAに出ていくことを伝えた。しかしマネージャーAは「仕事はちゃんと与えるからもう少し待て」というばかり。もう既に信用できなかった僕たちは『それでも2週間後には出る!』と言いマネージャーAも了承した。

第二の悪徳ファーム…

仕事が無い状況が続くなか出ていくまでレントは払い続けないといけない。しかも週一人170ドル…そのためアコモデーションを出るまでの間5人でブラックベリーの歩合制ピッキングに行くことにした。行ってみるとそこはインド系女性のボスで、契約書等も書かぬまま仕事に行かされた…後に彼女がいない時に僕とその他3人だけで契約書や銀行詳細を書き、給料は2週間後に振り込むといわれたが一切入ってこなかった。

アコモデーションでの事件

そんなある日、アコモデーション内で僕たちのタバコと友人カップルの携帯電話が無くなるという事件が起きた。

 僕たちはマネージャーAに事件内容を伝えるが全く相手にされなかった。さすがにしびれを切らしたためマネージャーAに『警察に相談する』という事を伝えた。”警察”というワードが出た途端マネージャーAの態度は変わり、「警察だけはやめてくれ!みんなに聞いてみるから!」と言われ結局、アコモデーション内のある韓国人女性が「預かってただけで返すのを忘れていた」と言ってきたのだ。これは絶対嘘だろ…と思いつつ、もう誰のことも信頼できなかった。

かすかな希望

お金も無くなりかけ家は最悪という危機的状況が続くなか…偶然にも今のファームを友人カップルが見つけてくれた。5人も同時に雇ってもらえるか分からなかったが、車を持っている友人カップルを頼りに今働いているマネージャーJ(韓国人男性)に会うことができた。 

 

マネージャーJはマネージャーAと違いとても良い人で、お金が無い僕たちに「ボンドはお金に余裕が出てきた時でいいし、レントは仕事が始まるまでは半額でも大丈夫」と言ってくれたのだ。さらに「今のイチジクファームの仕事が始まるまでは、他のグレープピッキング(歩合制・キャッシュ)を紹介するからそっちでも働いてみる?」と言われ、僕たちはイチジクが始まるまでの5日間そこのグレープファームで働いた。もちろん紹介してくれたところはキャッシュだが、ちゃんと給料を受け取ることができた。

 

そして僕たちは今の時給制イチジクのピッキングで働き、無事に生活することができている。

最後に

ここにたどり着くまでいったい誰が僕たちを悪意に騙して、悪徳ファームに行くことになってしまったのか真相は分からないままだが、日本人が日本人を騙しているという悲しい事実があることは本当だった。安易に情報を鵜呑みにしてはいけない、正確な情報を手に入れるためには信頼できる友人との輪を広げることが大事だと学んだ。

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悪徳ファームに引っかからないために

どうでしたか?以上に書いてある内容は全て事実です。もし自分が小さな田舎町で車も無いなか悪徳ファームに引っかかってしまったら…と思うとゾッとしますよね。

悪徳ファームに行かないためにも気を付けるべき点がいくつかあります。

 

・日豪プレスやFacebook等の日本語で書かれている求人は信用しない

・何回も求人募集しているところは人がいない証拠

・”稼げます””女の子でも大丈夫””デイオフカウントあり”等堂々と良いことばかり書いてある求人は基本怪しい

・信頼できる友人作り、そこから情報を得ること

・歩合よりも時給の仕事の方が優良ファームの確率が高い

 

これらのことに気を付けて少しでも悪徳ファームに行ってしまう方が少なくなれば幸いです。ぜひ参考にして正確なファーム情報をゲットしてくださいね♩

日本人を騙す日本人がいなくなることを切に願います。

 

 

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